第11章 覚えていて、僕がいる!

志村千夏は彼女の言葉を聞きながら、胸の奥がきゅっと痛んだ。

あわてて南雲玲奈をさらに強く抱きしめ、言い聞かせるように慰める。

「玲奈、あなたは悪くない。悪いのは横尾孝人、あのクソ野郎だよ」

それから、少しだけ声の調子をやわらげた。

「でも……私はあなたの決断を支持する。離婚でも、自分の仕事を取り戻すのでも。玲奈、腕がいいんだから。たとえ三年離れてたって、戻ってきたらまたトップに立てる。絶対できるって、私が信じてる」

南雲玲奈は小さくうなずいた。

話しているうちに、生姜湯は飲み干していた。胃のあたりからじわじわ温かさが広がり、凍えていた身体が内側からほどけていく。

千夏は器を片づ...

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